聖騎士育成計画【第1話−僕とガンクゥなおやじ】

この物語は神谷別西卜による小説です。

公式ではなく、ファンが作った小説ですのであしからず。

 

 

ここはデジタルワールドの最北端の荒野。

ヒィヒィと成長期デジモンの悲鳴が聞こえる。

そう、ここはデジタルワールドの中でも最も過酷と

言われている荒野エリアで、弱肉強食の世界とも言える…

 

不幸なことに、ここの荒野に迷い込んでしまった

成長期デジモンがいた。そうそのデジモンの名前は

「ハックモン」、まだ幼き成長期のデジモンだ。

 

「どうしよう、このままじゃ…殺される!」

 

どうやらハックモンは昼ごはんに食べていた果物を

うっかり落としてしまい、その果物を探そうと

あちこち回っていたところ嵐に巻き込まれて、

ここの荒野に彷徨ってしまったそうだ。

 

まだ幼きハックモンの目の前には、

口からよだれを垂らしている不気味なデビドラモン5匹が

そのハックモンの周りを取り囲んでいた。

 

「小僧、大人しく俺達のターキーになりなぁ」

 

「やだ!死にたくない!」

 

デビドラモンがハックモンに襲いかかったその時!

 

「弱いものいじめはこのロイヤルナイツのガンクゥモンが許さん!

ちゃぶ台返し!」

 

「うわー!!」

 

ハックモンの目の前におじさんの姿をした究極体デジモン

現れ、必殺技の「ちゃぶ台返し」でそのデビドラモン達を

消し去ったのだ………それは一瞬でおきたことだった。

 

「大丈夫か?少年」

 

ガンクゥモンからみれば成長期のデジモンは皆少年

のような感覚らしい。

 

「ありがとう、ガンクゥモン。」

 

ハックモンはガンクゥモンに感謝した。

そしてハックモンの頭の中にはとある感情が

芽生えていたのだ。

 

「ガンクゥモン…」

 

「なんだ?少年よ」

 

「俺、強くなってロイヤルナイツの一員になりたい!」

 

そう、それはハックモンの夢だった、

するとガンクゥモンは優しくハックモンの頭を撫でると

 

「道は険しいぞ…ついていく自身はあるか?」

 

と問いかけた。

そしてその日から、

成長期ハックモンが聖騎士「ロイヤルナイツ」の一員

を目指す物語が始まったのだった。

 

 

 

あとがき

 

次回はシスタモン姉妹が登場予定。

ライトな感じでサクッと読めそうな感覚の小説を目指しているので、

書いていて新鮮な気持ちー。ひさびさにカッコいいガンクゥモンが

書けてよかったです(笑)